「公務員を辞めたいけど、安定を手放すのが怖い……」
公務員を辞めるという決断には、
どうしても「後から後悔したらどうしよう」という不安がつきまといますよね。
私も、実際に辞めるまでは、後悔したくないという理由でなかなか行動できませんでした。
今回の記事では、
- 実際に地方公務員を退職して後悔したのか?
- 辞めてみて気付いた、「公務員の良かったところ」
という点で、元市役所職員の私がリアルに答えます。

辞めたからこそ見えた景色、気づけたことがあるんです。
「このまま公務員として働いてていいのか?」と疑問を感じている方々にとって、判断材料としてきっと役立つと思います。
「公務員を辞めたい」と思っている方にオススメの記事です。きっと心が軽くなります。
こちらも参考にされてください。
公務員を退職して後悔したのか?
辞めたいと思った理由
私は、11年間市役所職員として働いてきた末、退職するという決断をしました。
「公務員を辞めたい」と思った理由としては、
- 市民からのクレームがしんどかった
- 人間関係で悩むことが多かった
- 柔軟な働き方に変えてみたかった
といったことがありました。
理由についてはこちらの記事に詳しく書いています。気になる方は参考にされてください。
公務員を辞めた結果、後悔はしていない!
実際に辞めてみて思うことは、後悔は1ミリもありません。
確かに、公務員は収入が安定しているし福利厚生も充実しています。
それが無くなるのは惜しいですが、重要なのは
クレームや人間関係などの仕事を我慢してまで手に入れるべきかどうか?
ということだと思います。
私は、市役所での仕事のストレスにより、プラーベートな時間にも影響が出ていました。

土日も仕事のことで頭がいっぱいで、
家族とリフレッシュなんてする気持ちにもならなかったです。
公務員を辞めてからは、仕事のストレスが圧倒的に減り、
- 家族と過ごす時間が楽しい!
- 土日は出かけてリフレッシュしたい!
などと、人生を楽しみたいという前向きな気持ちを久しぶりに味わうことができました。
退職しなければ味わえなかったことだと思うと、本当に辞めて良かったと思います。
退職してから気づいた地方公務員の良かったところ
私の場合は、退職しても後悔はありませんでした。
ですが、全員がそうかといえば違うこともあるかと思います。
辞める前に、「公務員として働くことのメリット」についても十分考える必要があると思います。
私が退職してから改めて気付いたメリットについて、お伝えしていきます。
営業やノルマ達成の必要が無い
公務員の仕事は、ほぼほぼ営業やノルマがありません。
基本的には決められたことをするだけで良かったんです。
それに比べて民間企業は、ノルマがありますし、商品を売り込む必要がありますよね。
元市役所職員からしたら、未知の世界です。
私は退職してフリーランスになりましたが、自分で営業して仕事を取りに行く、ということにかなり苦戦しました。
仕事ってこんなにも取れないものなの…?
というギャップがかなり大きかったです。
また、業務量をこなさなければ収入は増えません。
数字に追われる感覚を初めて味わってみて、公務員の恵まれていた点を実感しました。
”妊娠”に関する休暇制度がかなり充実している
これは私にとって”公務員として働く一番のメリット”だと改めて感じました。

女性ならではのメリットにはなりますが…
とにかく、妊娠・出産に関する制度が手厚いんです。もうこれは本当にすごいです・・・!
私は市役所職員として働いている時に、1人目の出産を経験しています。
その時に受けた恩恵が、
- つわりで2ヶ月休んだ→全て有給扱い(年次有給休暇とは別)
- つわりが落ち着いた後も、定期的に体調が悪く、かなり頻繁に休んでいた
→全て有給扱い(年次有給休暇とは別) - 産前・産後2ヶ月は休暇で全額給与が出る
- 育休手当は最大1年間出る(※保育園に落選した場合延長有り)
すごいと思いませんか?妊娠中の体調不良による休暇は、日数の上限無しに給与が全額出たんです。
これが民間だと、
- 年次有給休暇を使って休む
- 傷病手当を受給しながら休む(給与は全額でないこともある)
- 無給扱いになる場合もある
こういったケースが多いと思います。
市役所に勤務していた私の場合、つわり中は無理することなく休めたので、本当にありがたかったです。
そして、私は現在フリーランスになっていますが、二人目が欲しいと思っています。
できるだけ早く欲しいとは思っていますが、もちろんつわり期間は無給になりますし、妊娠すると仕事をセーブすることになると思います。
それを考えると、もう少し仕事が安定してからがいいのかな…と思っています。
そのような状況におかれてみて、地方公務員の出産に関する制度は本当に良かったな、と感じます。

二人目を出産してから辞めれば良かった、と少しだけ後悔しました。
ですが、当時の私にそんな余裕はありませんでした…
仕事が明文化されていて迷いが無かった
市役所で勤務していた頃は、
- 条例や規則に沿って業務を進めればいい
- わからないことがあれば、前任者や周りに聞いて解決することが多い
という特徴があるので、わりとスムーズに業務が進められていました。
ですが私が実際にフリーランスになってみて、
- 案件をもっと取るにはどうやって営業すればいいのだろう?
- 単価上げたいけどこのタイミングでいいのかな?
- もっと効率よく作業するにはどうすればいいかな?
このような壁にぶち当たりました。戦略を全て自分で考えなければならないし、正解もわかりません。
「このやり方で合っているのか?」と不安になりながら毎日仕事をしています。
無い物ねだりかもしれませんが、決まったことに沿って仕事ができるというのは、公務員の良さだったと思います。
安定した雇用と収入
逮捕されるとか、よっぽどのことが無い限り、公務員がクビになることはありません。
いくら仕事をしていなくたって、それを理由に辞めさせるなんてことはまずありえませんし、給与が大幅に減額されることも無いです。

真面目に働いている身からすれば迷惑な話ですが、、、
ところが民間企業だと、成績が良くなかったり、ただ出勤して席にいるだけ…なんてことがあったらクビになることもやボーナスカットなども十分ありえます。
私はフリーランスで動画編集を主にしていますが、継続案件をいきなり切られたりすることだってありえるわけです。
市役所で勤務している時には感じたことが無いストレスだったので、改めて雇用や収入が保証されていることのありがたみを実感しています。
まとめ│後悔の無い選択をして欲しい
公務員を辞めたい気持ちと向き合う時は、公務員として働くメリットも改めて整理して考えることが重要だと思います。
勢いで辞めて後悔してしまっては、元も子もありませんよね。
一度退職してしまうと、簡単に元に戻ることはできません。
自分の気持ちを紙に書き出して「見える化」することも1つの手だと思います。
みなさんにとって良い選択ができるよう、少しでも手助けができれば嬉しいです。
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