地方公務員を退職するか迷ってるけど、いざ辞めたら後から後悔しそうで不安…
公務員は、周知のとおり福利厚生などの勤務条件が恵まれています。
仕事内容がきつくて辞めたい感じる反面、公務員の特権を手放すこともかなり惜しいですよね。
私は、市役所職員を退職しましたが、やはり退職するまでは、安定を手放すことが不安でした。
実際に退職してみて、辞めて良かったと思う反面、

公務員ってココが良かったな…
と改めて思うことがたくさんあります。
”公務員を辞めるかどうか迷っている”という方の判断材料になれば、という思いでこの記事を書きました。
退職してから気づいた地方公務員の良かった点
営業やノルマ達成の必要が無い
公務員の仕事は、ほぼほぼ営業やノルマがありません。基本的には決められたことをするだけで良かったんです。
それに比べて民間企業は、ノルマがありますし、商品を売り込む必要がありますよね。
元市役所職員からしたら、未知の世界ですし、相当なストレスになるのが容易に想像できます。
私は退職してフリーランスになりましたが、自分で営業して仕事を取りに行く、ということに結構苦戦しました。
仕事ってこんなにも取れないものなの…?
というギャップがかなり大きかったです。
また、案件を受ける数に応じて、収入が増えていきますので、できるだけ数をこなしていく必要があります。
公務員にはこの概念が無かったんですよね。
あと◯件はこなさなければ…!
と数字に追われる感覚を初めて味わってみて、公務員の恵まれていた点を実感しました。
”妊娠”に関する休暇制度がかなり充実している
これは私にとって”公務員として働く一番のメリット”だと改めて感じました。

女性ならではのメリットにはなりますが…
とにかく、妊娠・出産に関する制度が手厚いんです。もうこれは本当にすごいです。笑
私は市役所職員として働いている時に、1人目の出産を経験しています。その時に受けた恩恵が、
- つわりで2ヶ月休んだ→全て有給扱い(年次有給休暇とは別)
- つわりが落ち着いた後も、定期的に体調が悪く、かなり頻繁に休んでいた
→全て有給扱い(年次有給休暇とは別) - 産前・産後2ヶ月は休暇で全額給与が出る
- 育休手当は最大1年間出る(※保育園に落選した場合延長有り)
すごいと思いませんか?妊娠中の体調不良による休暇は、日数の上限無しに給与が全額出たんです。
これが民間だと、
- 年次有給休暇を使って休む
- 傷病手当を受給しながら休む(給与は全額でないこともある)
- 無給扱いになる場合もある
こういったケースが多いと思います。
市役所に勤務していた私の場合、つわり中は無理することなく休めたので、本当にありがたかったです。
そして、私は現在フリーランスになっていますが、二人目が欲しいと思っています。
できるだけ早く欲しいとは思っていますが、もちろんつわり期間は無給になりますし、妊娠すると仕事をセーブすることになると思います。
それを考えると、もう少し仕事が安定してからがいいのかな…と思っています。
そのような状況におかれてみて、地方公務員の出産に関する制度は本当に良かったな、と感じます。

二人目を出産してから辞めれば良かった、と少しだけ後悔しました。
ですが、当時の私にそんな余裕はありませんでした…
仕事が明文化されていて迷いが無かった
公務員の業務は、条例や規則に基づいて行われています。ゼロから新たに企画を考えたり、戦略を考えたり、というのはほとんど無いんですよね。
実際に働いている時は、融通が効かないことがデメリットに感じていました。
私が実際にフリーランスになってみて、
- 案件をもっと取るにはどうやって営業すればいいのだろう?
- 単価上げたいけどこのタイミングでいいのかな?
- もっと効率よく作業するにはどうすればいいかな?
と、戦略を全て自分で考えなければならないし、正解もわかりません。
本当に壁にぶち当たることが多くて、このでやり方で合っているのかと不安になりながら毎日仕事をしています。
これとは反対に、市役所で勤務していた頃は、条例や規則に沿って仕事をしていれば良かったんです。
業務の進め方で迷ったりすることも、そこまでありませんでした。
(イベント企画の部署などであれば、0から考えたりすることもあると思いますが…)
無い物ねだりかもしれませんが、決まったことに沿って仕事ができるというのは、公務員の良さだったのかもしれません。
安定した雇用と収入
逮捕されるとか、よっぽどのことが無い限り、公務員がクビになることはありません。
いくら仕事をしていなくたって、それを理由に辞めさせるなんてことはまずありえませんし、給与が大幅に減額されることも無いです。

真面目に働いている身からすれば迷惑な話ですが、、、
ところが民間企業だと、成績が良くなかったり、ただ出勤して席にいるだけ…なんてことがあったらクビになることもやボーナスカットなども十分ありえます。
私はフリーランスで動画編集を主にしていますが、継続案件をいきなり切られたりすることだってありえるわけです。
この案件が無くなったらどうしよう、と不安になることも多々あります。
市役所で勤務している時には感じたことが無いストレスだったので、改めて雇用や収入が保証されていることのありがたみを実感しています。
結果、地方公務員を退職して良かったのか?
実際に辞めてみてから、改めて公務員の良さを実感した点は多くありました。
後から惜しくなるだろうな、と想像していたこともありますが、体感すると尚更公務員の良さを実感しています。
ただこれらを踏まえても、退職して後悔は全くありません!!
それくらい、市役所の仕事が辛いと感じていたので、それが無くなった開放感の方がよっぽど大きいです。
私にとっては、退職することは正しい選択だったと言い切れます。
まとめ│後悔の無い選択をして欲しい
市役所の仕事が辛かったことばかり記事に書いてしまってましたが、地方公務員の仕事=悪であるとは限りません。
辞めたい気持ちと向き合う時は、地方公務員として働くメリットも改めて整理して考えることが重要だと思います。
私は結果辞めて良かったですが、その方の状況や考え方によると思うので、全員がそう感じるわけではありません。
一度退職してしまうと、簡単に元に戻ることはできません。
絶対後悔することの無いように、退職するかどうかの選択をして欲しいと思っています。
コメント