地方公務員の仕事が辛い理由7選|11年勤めた元職員が限界を迎えるまで

市役所を辞めたい人へ

「市役所の仕事って、なんでこんなに辛いんだろう…。同期は普通にやっているのに、私だけおかしいのかな」

こう感じているのは、あなただけではありません。

私は11年間、地方公務員として市役所に勤めました。
1年目から「辛い」という気持ちを抱えながら、それでも「公務員なんだから我慢しないと」と自分に言い聞かせ続けた日々でした。

その辛さの正体は何なのか、そして辛いと感じたときにどう動けばいいのか。
元職員の私が、正直にお伝えします。

この記事では、

  • 地方公務員の仕事が辛い理由
  • 辛さが積み重なるとどうなるか
  • 辛いと感じたときに試してほしいこと

について、私の経験をもとにお伝えします。

地方公務員の仕事が辛い主な理由

「公務員は安定していて楽そう」というイメージを持たれることが多いですが、実際に働いてみると想像とかなり違うことに気づきます。
私が11年間で感じた辛さを、できるだけ正直に書いていきます。

① 市民からのクレーム対応が終わらない

市役所の窓口業務でとにかく消耗するのが、クレーム対応です。

市民の方の中には、制度への不満や生活の苦しさを職員にぶつけてくる方もいます。
どれだけ丁寧に説明しても「おかしい」「納得できない」と言われ続けると、じわじわと心が削られていきます。

私が最初に配属された部署では、毎年夏になると保険料の通知を送る時期があり、その直後は電話も窓口もクレームの嵐でした。

「また夏が来る」と思うだけで憂鬱になるほどでした。

② 理不尽な人間関係・上下関係

市役所は年功序列の文化が色濃く残っています。
上の人の言うことは絶対、という空気があり、理不尽なことを言われても反論しにくい雰囲気がありました。

また、直属の上司との相性が仕事のしやすさに直結するため、上司が変わるたびに職場環境が激変します。
ハズレの上司に当たってしまうと、2〜3年間ひたすら我慢するしかないというのが現実です。

③ 部署によって業務量が極端に違う

「市役所は暇そう」というイメージとは裏腹に、部署によって業務量の差は驚くほど大きいです。

私が経験した財政課は、予算編成の時期になると日付をまたぐまで残業するのが当たり前でした。

月の残業時間が100時間を超えることも珍しくなく、土日出勤も続きました。

同じ「公務員」でも、配属先によって働き方がまったく違います。

④ 頑張っても評価されない仕組み

民間企業と違い、市役所では成果を出しても給与や昇進に直結しにくい構造があります。
どれだけ一生懸命働いても、年功序列で給与が上がっていくだけ。
「なんのために頑張っているんだろう」と感じている職員は少なくありません。

逆に言うと、仕事をしなくても同じ給与をもらえるため、一部の職員に業務が集中するという問題も起きやすいです。

⑤ 人手不足で仕事が増え続ける

近年、自治体の財政難や人員削減の影響で、現場の人手不足が深刻になっています。
職員が辞めても補充されないまま残った人間に仕事が集まり、そのしわ寄せがどんどん積み重なっていきます。

育休から復帰したあと、以前より明らかに業務量が増えていたことに気づきました。

上司に相談しても「みんな同じ状況だから」の一言で終わることが多く、」

どうすることもできない無力感を感じていました。

⑥ やりがいを感じにくい

市役所の仕事は「前例踏襲」が基本です。
決まったやり方を守ることが優先され、自分で工夫したり新しいことを試みたりする余地がほとんどありません。

また、数年ごとの異動があるため、一つの分野を深く掘り下げることも難しいです。
「この仕事、私じゃなくてもよくない?」という気持ちになることが、特に年次が上がるにつれて増えていきました。

⑦ 仕事が「家」まで侵食してくる

市役所の辛さで見落とされがちなのが、仕事が頭から離れないという問題です。

クレームが激しい時期には、家に帰っても「あの人にどう対応すればよかったか」「明日また来たらどうしよう」という考えが頭をぐるぐる回り続けます。
土曜日も日曜日も、ずっと仕事のことを考えていた時期がありました。

「辛い」が積み重なるとどうなるか

辛さは、ある日突然やってくるわけではありません。
じわじわと、気づかないうちに限界に近づいていきます。

気づかないうちに出ているサイン

次のような状態が続いているなら、体と心がSOSを出しているサインかもしれません。

⚠️ こんなサインが出ていたら要注意

  • 家に帰っても家族とほとんど話せない
  • 休日も仕事のことが頭から離れない
  • 涙が突然出てくる、または何も感じなくなる
  • 朝、起き上がるのがどんどん辛くなっている
  • 趣味や好きなことを楽しめなくなっている

私自身、子どもが話しかけてきても反応できない日が続くようになったとき、「あ、もう限界が近いのかもしれない」と初めて気づきました。

それでも「まだ大丈夫」と無理をし続けた結果、ある朝突然、布団から体が起き上がれなくなりました。

我慢し続けた先にあったもの

「公務員を辞めたら後がない」「住宅ローンがある」「家族に迷惑をかけたくない」。
そういった気持ちから、辛くても辞めるという選択肢をずっと持てませんでした。

でも振り返ると、我慢し続けることで少しずつ、確実に自分が壊れていっていたと思います。
限界が来てから動くより、早めに何かしらの手を打つほうが、自分にとっても家族にとっても良かったと今は感じています。

辛いと感じたとき、まず試してほしいこと

「辛い」と感じているなら、すぐに辞めろとは言いません。
ただ、何もしないまま我慢し続けるのだけは避けてほしいと思っています。
私が今振り返って「これを試せばよかった」と思うことをまとめました。

異動願いを出す

今いる部署や上司との相性が合わないと感じているなら、異動願いを出すことを検討してみてください。

市役所では定期的に人事異動があります。
部署が変わることで職場環境ががらりと変わり、「前の部署が嘘みたいに働きやすい」と感じる人は少なくありません。
まずは人事担当に相談してみることから始めてみましょう。

病気休暇という選択肢を知っておく

地方公務員には、心身の不調で働けなくなった場合に取得できる「病気休暇」という制度があります。
医師の診断書があれば取得でき、給与も一定期間は満額支給されます。
私もこの制度を利用しましたが、公務員の特権だと身をもって実感しました。

「休むのは逃げだ」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

休んで回復することで、また動けるようになります。辛さの限界が近いと感じているなら、まず病院に行くことを考えてみてください。

転職・退職を「選択肢の一つ」として持つ

「公務員を辞める」という選択肢を、最初から頭の外に追い出してしまっている人は多いです。
でも、選択肢として持っておくだけで、気持ちがすこし楽になることがあります。

辞めることを決断しなくていいんです。
「辞めるという道もある」と知っておくだけで、今の状況を少し冷静に見られるようになります。

【みりの体験談】私が本当に辛かった話

一番しんどかった時期のこと

正直、入庁してずっとしんどかったです。
ですがやはり、育休から復帰し、体が動かなくなった時が1番しんどかったです。

  • クレームで理不尽に怒られる
  • 職場の人間関係が悪い。常に気を遣っている。
  • 家では家事と育児に追われ、全く余裕がない
  • そもそも業務量が多く、毎日残業している

このようなことが全て重なった時期、限界を迎えました。

そのとき感じていたこと

常に辞めたいとは思いつつも、なかなか行動にうつせなかったです。

ただ、ある朝布団から出られなくなった時に、自分は子どもをも後回しにしてしまっていることに気づきました。

家族を犠牲にしてまで、公務員でいる人生なんて、嫌だ。

11年かけて、やっと気づきました。

今振り返って思うこと

1度きりの人生なのに、我慢しつづけるなんて、勿体なかったなと思います。

転職でも資格の勉強でも、何でも早く行動するべきだったと思います。

公務員以外にも、いくらでも人生は切り開けます。

まとめ|辛さを感じているのはあなただけじゃない

地方公務員の仕事が辛い理由をまとめます。

  • クレーム対応による精神的な消耗
  • 理不尽な人間関係・上下関係
  • 部署による業務量の格差と人手不足
  • やりがいを感じにくい仕組み
  • 仕事が頭から離れなくなる

辛いと感じているのは、あなたが弱いからではありません。
そう感じて当然の環境に置かれているだけです。

私は11年間我慢し続けた末に体を壊しましたが、辞めた今は「もっと早く動けばよかった」と思っています。
あなたには、同じ経験をしてほしくありません。

どんな選択をするにしても、まず自分の体と心を守ることを一番に考えてください。
あなたにとっての最善の道が見つかるよう、心から応援しています。

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